第75回 菊花賞

  • 京都11R 芝3000m G1

トーホージャッカルが 3.01.0 という驚異的なレコードで勝ちました。
神戸新聞杯のイメージとは違って、先行したのには意外に感じました。直線では先に抜け出そうとしたマイネルフロストを残り300mくらいで交わして、本当に強い競馬でした。比較的早いペースで先行しながら、最後の4Fも11秒台でまとめられると後続はつらいでしょうね。最後の直線までは内の経済コースで我慢した酒井騎手の騎乗もよかったと思います。

スペシャルウイークの牡馬産駒で芝のG1を初めて勝ってくれたので、感慨深いものがあります(牝馬やダートだとシーザリオブエナビスタゴルトブリッツなどいるのですが)。
ダービーの時点では未勝利でしたから、この数ヶ月成長には驚かされます。東日本大震災の日に誕生したりとドラマ性も豊富ですし。
金曜の時点では、大口投票で単勝1.4倍の1番人気だったわけですが、この馬券を買った人はすごいなと思いました。

2着にはサウンドオブアースが入りました。この馬も蛯名騎手の騎乗が素晴らしかったと思います。直線では、何の迷いもなくインコースをついて、トーホウジャッカルを半馬身差まで追いつめていますし、後続に対して3馬身以上の差をつけていますから。関西コースだと安定して走りますね。能力は高いと思いますが、関東での輸送も克服できれば、重賞を勝てそうな気がします。

3着にはゴールドアクターが入りました。札幌での上がり馬で、スタミナがあるところを見せましたが、最後は高速馬場適正で分が悪かったところでしょうか。それでも春の実績馬たちよりは先着してますから、

春の実績馬の成績が案外でした。
ダービー馬のワンアンドオンリーは、前走の激走が堪えたかもしれません。中段前目でレースしていましたが、伸びませんでした。
トゥザワールドは距離が長いかもしれませんが、負け過ぎです。

ただ京都コースの高速化は、馬の故障という観点からは心配です。今回好走した馬たちが、次走以降無事に走ってくれると良いのですが。
(29/Oct/2014更新)