第34回 ジャパンカップ

  • 東京11R 芝2400m G1

エピファネイアが強い競馬で圧勝しました。
戦前は豪華メンバーと言われていたものの、スローのつまらない展開を予想していたのですが、その予想とは反してスタミナの要求される流れで見応えがありました。
サトノシュレンが大方の予想通り逃げましたが、エピファネイアがその直後を追走して、レースが締まったと思います。エピファネイアはいつも通りかかりぎみでしたが、無理に抑えなかったのが良かったと思います。直線では、残り400m過ぎから先頭にたって、突き放す一方でした。父のシンボリクリスエスを彷彿とさせるパフォーマンスでした。ここ数年で府中の2400mでこんな競馬をした馬は記憶にないです。今回の競馬ができれば、中山の有馬記念でも好勝負が期待できると思います(あとは鞍上次第ですが)。この馬の心肺能力の高さには驚きました。
去年の菊花賞の圧勝ぶりから好きだったのですが(香港まで応援に行ったくらいです)、今年は無理に抑える競馬を強いられて全くパフォーマンスを発揮できず、歯がゆい思いでした。スミヨン騎手の乗り替わりがかなり効きましたね。スミヨン騎手もエピファネイアのパファーマンスに驚いていたようですが。強いロベルト系にはこういう競馬がベストだと思います。瞬発力はあるのですが、どうしてもディープの一線級には敵いませんから。

2着にはジャスタウェイが入りました。遠征帰り、適距離外など条件的には厳しいと思っていましたが、エピファネイアが強すぎたとはいえ、力の違いを感じました。福永騎手の騎乗も良かったと思います。この馬は1800-2000mがベストだと思いますので、その路線で見てみたいです。

3着には天皇賞馬のスピルバーグが入りました。なんだかんだいって、天皇賞馬はジャパンカップで好走しますね。来年以降も馬券を買う際は、天皇賞馬は抑えておいて損はないと思います。

3連覇がかかったジェンティルドンナは4着に破れました。力が衰えていましたし、去年よりもメンバーが強かったことを考えれば想定内の結果でしたが、得意の瞬発力勝負にならなくても、4着に粘ったことを考えるとこのコースの相性は相当良いですね。陣営としてはジャパンカップで勝って引退したかったと思いますが、有馬記念に出てくれるのでしょうか?

3歳馬は力を出し切ったと思います。イスラボニータは距離が長いように感じました。ハープスターは今回も大外ぶん回しになってしまいましたが、この競馬だと牡馬の一線級には勝てないと思います。もっともエピファネイアの得意とする流れは合わないので、瞬発力勝負になれば、もう少し着順が良くなったかもしれませんが。

アイルランドから参戦したトレーディングレザーの事故は本当に残念でした。アイルランドダービー馬が参戦してくれること自体珍しかったのですが、このような結果になって残念です。今年はレース中の事故での安楽死処分が多くて、悲しいです。このような事故が減ってほしいものです。