- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/05/08
- メディア: 文庫
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台湾の新幹線(高鉄)事業に携わる日本人商社
仕事の舞台裏に関するお話はありません(そういうのを期待する方は別の本を読んだようがいいと思います)。日本人と台湾人の交流が軸に描かれています。
台湾に行ったことがある身としては、台湾の雰囲気(風土や人の考え方)についてよく描かれていて、感心しました。なんとなく台湾に行った時のことを思い出したりしました。
例えば、台湾の方の納期に対する考え方なんかは、そのとおりだなと思ったりしました。
あと本文の最後にこんな文章がありましたが、なんとなく共感できました。
台湾の人が日本を思う気持ちに比べると、日本人が台湾のことを知ろうとする気持ちは、あまりにお粗末としかいいようがない。
ある程度の期間現地にいる(なおかつ知り合いがいるとなる)と、台湾に限らず現地のニュースに興味をもつようになります。日本人は外国のニュースに興味が低い人が多いような気はしています。