第154回 天皇賞・秋

  • 東京11R 芝2000m G1

個人的には海外G1勝ちのあるエイシンヒカリとモーリスがどんな競馬するのか注目していましたし、休み明けでもここが秋G1の勝負という陣営が多く(ジャパンカップ有馬記念の叩きという意味ではなく)、楽しみにしていました。

モーリスが完勝し、中距離G1も制覇しました。種牡馬の価値を考えると大きいですが、そもそも血統を考えると、2000mを克服しても不思議ではなかったですが。今思えば前走は距離ではなく、不良馬場巧者に負けただけだったんだなと思います。レースに臨める体調だったのと、ペースが遅めだったこともありますが、何と言っても鞍上のムーア騎手の手腕が素晴らしかったと思います。残り400mで先頭に立ちながらも、そこからムーア騎手が追い出して最後まで伸びていましたから。最後も脚が上がったわけではありませんから、2000mが限界とは思えませんでした。このメンバーじゃ、実力が抜けた存在だと思います。

それに対してエイシンヒカリは逃げたものの行きっぷりがイマイチで、スローペースで逃げた時点で厳しいかなと思いました。直線も全く見せ場がありませんでしたから。この馬はレースに集中して、気分良く走れるかどうかで決まるので馬券は難しいなと思いました。

2着のリアルスティールと3着のステファノスはレース展開が向いた要素が大きいと思います。リアルスティールに関しては外国人騎手の方が手が合っているように見えます。4着のアンビシャスは内から伸びましたが、陣営が語っていたように勝つためのレース展開に注文がつくと、G1は厳しいと思います。

5着のロゴタイプは先行勢の中で最先着で頑張っていたと思います。次走がマイルCSなら有力だと思います。9着のラブリーデイは道中エイシンヒカリにプレッシャーを与えていたものの、直線ほとんど伸びていませんでした。力が衰えているかもしれません。