津軽三味線コンクール大阪大会

今日は箕面市の市民会館で開催された津軽三味線コンクール大阪大会に行ってきました。引っ越す前に神奈川の行きつけだった三味線屋さんに紹介されて、たまには他の方の演奏をみるのもいいかなと思って、行くことにしました。
実際は近郊の民謡の先生方が主導して開催されている大会のようで、運営は大変そうだなと感じました。実際入場料は高めでしたし(¥3000)。それでも審査員に小山貢さんや木乃下真市さんなどを呼んでいるので、頑張ってるんだなと感じました。

参加者は関西、東海方面の方が多く、九州や首都圏からの参加者がちょいちょいいる感じでした。
6段の合奏をはじめて聞きました。maxで50人ほどの合奏でしたが、たくさんの団体が迫力はそれほど感じませんでした。ほぼ繰り返しで構成されているのですが、あんまり意識しなければ、意外にもくどいとは思いませんでした。ただテンポのぶれは滅茶苦茶気になりました。高音になるところで走って、最後の掻き回しで遅くなるパターンの繰り返しで、テンポを刻めない人が多いんだなと感じました。特に掻き回しでテンポをキープするのは難しい(ダレてしまう)なと感じました。

個人の部は、若い人たちはそんなに多くなく、年代的には50-65歳が一番多くちょっと期待はずれでした。若い人は男性よりも女性の方が多いように感じました。
一般の部は、正直びっくりするほどレベルが高いわけではなく、音程が怪しい人もちらほらいたので、去年弘前で見た大会よりも物足りない感じはありました。もちろん上手な人はまとまった演奏をされていましたが。
最後に各世代のチャンピオンが津軽小原節の伴奏にチャレンジしていましたが、ほとんど練習していない唄い手さんと合わせるのは本当に大変で、結構無茶振りだと感じました。派手な独奏パートに注目されがちですが、唄い手だけでなく、太鼓を気持ちよく演奏されてなんぼなところがありますので、それは難しいと思いました。

客席は1/4程度ほど埋まっていましたが、出演者の家族や友達などが多く見え、私のように関係者以外で演奏を見に来た人は少ないように感じました。そういうお客さんが増えないと、普及には程遠いですし、ともすると自己満足(この会に限らず、大多数の民謡イベントにいえることです)になりかねず、勿体無いなと感じてしまいます。