ティツィアーノ展

上野に半年ぶりに行ってきました。公園口側の美術館や博物館がたくさんある様は他の町にはない雰囲気で、個人的には好きです。
東京都美術館ティツィアーノを中心としたヴェネツィア派の画家の作品を取り上げた展覧会が開催されており、それに行ってきました。

ティツィアーノに関しては去年読んだ「美術の物語」でかなりのページを割いて取り上げられていたのが印象に残っており、是非作品を見てみたいと思っていたところでした。
作品数はそれほど多くなかったため、1時間半程度で見て回ることができました。

1500年頃の作品は宗教画が多かったですが、幾何学的に均衡が取れた作品が多いなと思いました。上手な方は、図形を綺麗に描かれており、テーマも決まったものが多いこともあり、ユニークさはないのかなと思ったりしました。
そんな中でティツィアーノの「フローラ」は素晴らしかったです。黒の背景をベースにしながら、色彩豊かに描かれていました。ティツィアーノは宗教画にしても伝統的な作品と違った構図で描いていた点もユニークなんかなと思いました。

ティツィアーノの作品は、工房の共作を含めても7作ほどでした。「ティツィアーノ」展という割りには彼の作品がそんなに多くありませんから、少し期待外れでした。
とはいえ個人的にはなじみが薄かったヴェネツィア派(ルネサンスで有名なフィレンツェと対比されるようです)の作品を見る良い機会でした。

(updated on 12/Mar/2017)