第67回 安田記念

久しぶりの更新になりました。
先週末まで府中で5週連続でG1が開催されましたが、ヴィクトリアマイルやダービーなどはスローペースでレースとしてはつまらなかったですが、先週の安田記念は見ごたえのあるレースでした。

  • 東京11R 1600m G1

今年もロゴタイプが逃げましたが、昨年とは違って1000m/57秒のハイペースで逃げて、直線では早々に脱落するのかなと思っていましたが、逆に残り400−200m時点で突き放して、残り50mまでは逃げ粘るかもという勢いでした。最後はサトノアラジンに差し切られましたが、自分でレースを作って、最後まで粘るのだから立派です。改装後の府中マイルはスローになることが多く、逃げも珍しいことではないのですが、ハイペースで逃げ粘る馬は少ないので、7歳なのに衰えずに一線級で活躍して偉いと思います。
勝ち鞍こそ少ないものの昨年の香港マイルなどでも強い競馬をしており、能力は高いなと改めて感じました。この馬を信じて強気の競馬をした田辺騎手の騎乗も立派だと思います。
昨年は展開と機種の差があったとはいえ、モーリスを破ったのは伊達ではないなと感じました。
この馬は2歳時にベゴニア賞を勝ったときに生で見て強いとは思っていたので、府中マイルは合うとは思っていましたが、ここまで強いとは思っていませんでした。

ロゴタイプが先行勢を掃除してしまったため、掲示板には後方待機組が乗りました。先行勢の成績が壊滅的でしたが、直線ではズルズル下がって、内をつこうとする馬の壁になっていてしまいました(おかげでエアスピネルやレッドファルクル、イスラボニータはロスになってしまいましたが、仕方がないです)。
それに対して、勝ったサトノアラジンは大外を回り、ロスがなく立ち回れ、能力が全開できる展開になったのが幸いしたと思います。
レッドファルクルはスウェプトオーヴァーボード産駒なのでマイルは厳しいかなと思いましたが、ハイペースでスプリント適性も問われるレースになったのがプラスになったと思います。
それに対して、中距離路線から挑戦したステファノスやアンビシャスはスピードを問われる流れが合わず、見せ場がありませんでした。

(updated on 10/Jun/2017)