2018FIFA ワールドカップ Rusia その5

決勝トーナメント1回戦:ベルギー vs 日本

睡魔に勝てずに後半の途中から見ましたが、思いの外いい試合でした。
戦前はベルギーにボコボコにされるかと思っていました。実際は前半は耐えて、後半の速い時間帯に立て続けに2点を取った時は、「もしかしたら勝てるかも」と思った方は多いと思います。
私が目覚めたのは、2-1 になった後でした。ベルギーが攻勢でしたが、日本も良く頑張っているなと思いました。
ただ後半ではアザールにボールが収まるようになり、途中交代で入ったフェライニがさすがというヘディングシュートを決めた時はベルギーの本気を感じました。
最後は日本チームはバテてはいないものの体力が落ちて、延長狙いな感じがしました。攻勢になってもメリハリがない感じがしました。最後の本田選手のコーナーキックだけを非難している論調がありますが、あのプレイだけでなく、全体的に打開策がなく、体力切れだったので、ああいう選択肢になったようにも思います。
その直後のベルギーのカウンターは凄まじかったです。90分戦った後とは思えない、鋭いカウンターで人数も日本を上回っていましたから、その時点で勝負ありでした。そこが世界との大きな壁に見えました。
90分で仕留めるという強い意志とそれを実現する能力の違いをまざまざと見せつけられた感じです。クルトワ選手からのキャッチングからの一連のプレーは本当に素晴らしかったです。

個人的にこの大会で自分の期待を上回ったのは、乾選手、柴崎選手、昌子選手です(同意見の方は多いと思います)。彼らの活躍なしには決勝トーナメント進出はなかったと思います。乾選手はもう30歳ですが、柴崎選手、昌子選手は成長の余地があると思いますので、怪我には気を付けて、経験を積んでほしいです。
この大会では乾選手がきれきれだったと思います。ドリブルばかり注目されていましたが、彼のミドルレンジのシュートが素晴らしかったです。ペナルティーエリア外のベルギーの守備がザル過ぎたとはいえ(セネガル戦と似たような場所から決められたあたり、研究がなされていなかったような気も)、シュートを決めきるのは素晴らしいことです。
柴崎選手は最後体力切れしまいましたが、1点目のスルーパスはしびれましたね。日本がカウンター(しかも少ない手数で)で点を決めるのは珍しいことですし、本大会献身的に頑張っていた原口選手が点数を取れた点もよかったなと思います。
本大会の日本代表は、点数を決めたシーンはショートパスではなく、ミドルレンジ以上のパスを使い、パスのスピードも早かったと思います。そういう攻撃が定着すると、本当に面白くなると思います。
とはいえ、結果的に10人相手のコロンビア以外には勝てなかったので運が向いた要素も少なからずあると思います。体制が変わるでしょうが、もっと強くなってほしいなと願っています。

(updated on 9/Jul/2018)