第100回全国高校野球選手権大会

昨日、夏の甲子園が終わりました。終わってみれば、大阪桐蔭春夏連覇で終わりました。戦力を考えれば当然の結果だと思います。レギュラーメンバーをみたら、中学の日本代表レベルが揃っており、しかも記録員も日本代表レベルで笑いました。そんなメンバーが高校3年間切磋琢磨すれば、他が勝てないチームになるわなと思います。
親元から離れて寮生活で頑張ってきた選手たちは、とても偉いでと思います。将来メジャーやプロを目指すために、地元のチームに所属せずに、あえて厳しい環境、優秀な監督の下で指導を受けて、才能を磨きたいという意思を選手がもっているならば、尊重すべきですし、それに対する投資は惜しむべきでないと考えています。ただ、頂点が国内の選手権のスポーツで、優秀な選手を集められる特定の学校が優位になる体制は抗えないよなと思います。個人スポーツならまだしも、団体スポーツだと難しい問題だと思います。そこが私が高校野球に対して、興味をなくしていた要因になります。
ただ野球というスポーツは投手の負荷が段違いに大きいため、現状の日程だと一人エースで勝ち切るのは不可能だなと思います。今回の金足農業の場合は、吉田君という絶対的なエースがいたから、ここまで来れたともいえますが、一人だとどうしても無理が祟ってしまいます。だからこそ有名私立は優秀な選手をかき集めざるを得ないのでしょう。

ただ今回の金足農業の快進撃は見ていて爽快でした。吉田くんを中心に、選手たちが一丸になっていて、かつ大会中も成長していましたし。案外エラーやバントミスも結構犯していますが、それでも勝ち上がってこれたのはすごいと思います。個人的には金足農業の活躍がなければ、甲子園の結果に気になることはなかったのは確かです。金足農業大阪桐蔭の組み合わせは漫画のような展開でびっくりでした。
決勝については、吉田君の疲労を考えれば予想できた展開なので、特筆すべきことはありませんが、最後まで手を抜かずに戦った両チームをたたえるべきかと思います。吉田くんは十分に休養をとって、次のステージに進んでほしいと思います。そして無事ならば、優秀な指導者の下でもっと才能を磨いてほしいと思います。センスは十分ですが、球数が多いなど改善の余地があるようにも見えますので、もっと良くなると期待しています。