Christopher Robin

いわゆる実写版「くまのプーさん」を先日レイトショーで見てきました。

Christopher Robin

Christopher Robin

  • メディア: DVD
 

本作が発表された際は、怖い物みたさにざわついたものですが、個人的には良かったです。

プーさんの質感がちょっと使い古した感じで、TEDに近いものがありましたが、心優しいくまでよかったです。プーさん好きなので、少し甘めの採点ですが、心温まる作品でした。

 

冒頭からいきなりクリストファー・ロビン少年とプーさんたちとの別れの場面から始まり、その後クリストファーが社畜になるまでを駆け足で説明されます。

そして休日返上で仕事に追われたクリストファーのもとに、100エーカーの森の仲間たちを見失ったプーさんが現れます。プーさん登場当初は、いろいろ小さなトラブルを巻き起こしてほほえましかったです。それに対してクリストファーは苛立っていましたが。。

 

そして100エーカーの森へ行き、仲間たちを見つけ出すあたりから、クリストファーとプーさんの立ち位置が変わっていったように感じました。クリストファーは昔を思い出して笑顔になり、それに対しプーさんは自分から積極的に行動や発言をせずに、見守る立場に徹しているように感じました。それが個人的には彼の懐の大きさを感じました。そして仲間たちでは、臆病者のピグレットがとてもかわいらしかったです。

 

その後、クリストファーは現世に戻ります。しかし100エーカーの森に大事な書類を忘れてしまい(ティガーが書類を取り換えてしまった)、プーさんが荷物を届けようと提案します。その後、ピグレット、ティガー、イーヨーと旅に出て、道中娘のマデリンと合流し、クリストファーの会社へ向かいます。ぬいぐるみたちの珍道中はほほえましかったです。そして娘がパパに認められようと必死になっている姿もかわいらしかったです。

 

そしてクリストファーと再会しましたが、大多数の書類が吹き飛んでしまいました。残ったものからアイデアをひらめき、会社再建の案を出したところでお話がおしまいでした。最後強引な感じもありましたが、よくまとめられていたと思います。

 

クリストファーに対する妻(エヴリン)、娘の感情は結婚して初めて理解できる点がありました。

妻が夫のことを信用していても、冷たく当たってしまう下りなんかは心当たりがあり、そういう時は構ってあげるべきなんだよなぁ・・・と思ったり。それでも彼の見えないところでは娘にパパがあなたのことを思ってるんだよと話していて、やっぱりかれのことを信用しているんだなと感じました。

娘もパパの前ではひねくれた態度をとってしまうところなどはいじらしかったです。だからこそパパに認められてたい一心で頑張る姿には打たれました。