第63回 有馬記念

  • 中山11R 芝2500m G1

3歳クラシックホースなど多くの馬が回避したため、盛り上がりに欠ける感が否めませんでしたが、障害王者のオジュウチョウサンが参戦により、それなりに盛り上がったと思います。少なくとも私はオジュウチョウサンの動向には気になりました。

オジュウチョウサンは結果的には9着で、素人目には残念に映ったかもしれませんが、個人的にはレースを盛り上げましたし、大健闘したと思います。
武豊騎手騎乗で、好スタートを決め、逃げるかと思われましたが、キセキが先手を主張し、2番手追走の形になりました。
川田騎手騎乗のキセキは1分00秒台のそこそこのペースで逃げて、締まった流れになったと思います。結果的に5着でしたが、天皇賞・秋3着、ジャパンC2着の後でしたので、疲れが祟ったのかもしれません。何れにしてもよく頑張ったと思いますし、秋のG1を盛り上げた功労者だと思います。

直線ではキセキが粘りつつも、オジュウチョウサンも重心を低くして、2の脚を使って、粘ろうとした時には感動しました。ただの無謀な挑戦ではなく、ナイスファイトだったと思います。最後の100mで脚がなくなりましたが、9着に粘っており、マカヒキに先着しましたから、平場の長距離G2ならチャンスがあるようにも感じました。


勝ったのは唯一の3歳馬のブラストワンピースでした。中段前目を追走したポジショニングが絶妙でした。2着のレイデオロ、3着のシュヴァルグランは後方に位置しており、この3頭は3コーナーからスパートしていましたが、その中で一番前にいたブラストワンピースが勝ちました。
ブラストワンピースは池添騎手の騎乗が絶妙だったと思います。大一番に強い騎手だなと改めて感じました。

レイデオロは力を出し切ってと思います。ルメール騎手が少し悠長に構えすぎたような気がします。ただ秋三戦目である点を考慮すると、物足りなく感じました。
シュヴァルグランは底力がある馬だと思いますが、再びG1を勝つには展開利などがないと難しいなと思いました。

(updated on 25/Dec/2018)