キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス(2019年)

  • アスコット 芝2390m G1

エネイブルが直線クリスタルオーシャンとの叩き合いを制して、勝ちました。

エネイブルは今回はいつもと異なり後方からレースを進めました。それに対しクリスタルオーシャンは先段でレースを進め、4角手前で進出しました。エネイブルもそれに合わせ進出し、直線は完全に二頭のデッドヒートでした。

エネイブルが先頭に立ってからは一度も抜かせずに、すごい根性だなと感じました。クリスタルオーシャンも最後の最後まで抵抗し、クビ差でしたので相手が悪かったとしか言いようがないです。このようなG1レースでの直線の叩き合いは久々でしたので痺れました。

 

エネイブルの凄いことは斤量59kgを背負って勝ったことです。しかも牡馬との斤量差はたったの1.5kgですから、なおさら凄いことです。日本で58kg以上背負って走る馬が珍しいですからね。

そして鞍上のデットーリ騎手の手綱さばきも流石でしたね。後方待機したのも彼の判断ですし、直線の叩き合いに負けなかったのも、騎手の力は無視できないと思います。

 

3着にはヨーロッパ古馬路線を転戦しているヴァルトガイストが入りました。4着以下はそれから7馬身差ですので、力の差がある感じです。

日本から参戦したシュヴァルグランが6着でした。ヴァルトガイストを物差しに考えると、立て直さないと次走は厳しそうに見えます。

 

(updated on 4/Aug/2019)