- 阪神11R 芝2200m G1
昨年の秋華賞馬のクロノジェネシスが圧勝しました。
レースはトーセンスーリヤが逃げ、ワグネリアンや大阪杯の勝ち馬のラッキーライラックらが先行し、クロノジェネシスやサートゥルナーリアが中段待機の形で進みました。スタートが決まらなかったキセキは無理せず、中段に待機しました。
残り800mくらいからクロノジェネシスやキセキが進出し、レースが動きました。そこで1番人気のサートゥルナーリアは加速が遅れて、置かれてしまったように見えました。
クロノジェネシスは直線入り口で先頭に並びかけてからは、大阪杯のラッキーライラックを早々に競い落し、他馬を突き放す一方でした。結果的に2着に6馬身差をつける圧勝でした。
レース直前の雨で馬場が重たくなったことで、馬場適性の差が顕著に出たと思います。特に勝ち馬は父バゴということで特に有利に働いたと思いますが、タフな馬場で強いことは素晴らしいことだと思います。大阪杯こそ惜敗したものの、京都記念は完勝でしたから、強くなっていますね。
2着にはキセキが入りました。この馬は気性のムラが激しいですが、今回は武騎手の好騎乗もあいまって、がんばりました。3着以下には5馬身差つけているので、十分に力を出し切ったと思います。
3着のモズベッロも馬場適性はプラスになったのは確かでしょうが、今年に入ってから日経新春杯、日経賞と好走していたので力をつけていますね。
1番人気のサートゥルナーリアは結局、直線でも伸びず4着に負けました。この馬はスローペース、高速馬場の条件が揃わないときは本当に脆いと思います。
2桁着順に凡走したG1馬(ワグネリアン、ブラストワンピース、グローリーヴェイズ)は今後日本のG1での勝ち負けは厳しそうだなと感じました。
今年の上半期でも大阪杯、安田記念、宝塚記念と多くの古馬G1を牝馬が制しているわけですが、牝馬が強いのもありますが、牡馬がだらしないなとも思います。
(updated on 29/Jun/2020)