第40回 ジャパンカップ

  • 東京12R 芝2400m G1

3冠馬が3頭(アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクト)出走したレースでしたが、どの馬も実力を出し切ったレースだったと思います。

道中はキセキが57秒台で大逃げする展開でした。アーモンドアイとグローリーヴェイズが先行し、デアリングタクトがその後ろを追走し、コントレイルが中段後方待機していました。
直線に入り、先にグローリーヴェイズが抜け出そうとしたところで、アーモンドアイも伸びてきて、その後ろからコントレイルとデアリングタクトが猛追してきました。結果的に、先に抜け出したアーモンドアイが最後まで脚色が衰えず、後続に1 1/4身差をつけました。

アーモンドアイは府中だと本当に強いです。マイルだと惜敗することが多かったものの、楽に先行できて、馬力がそれほど要らない府中1,800-2,400mがベストなんだなと思います。牝馬限定戦を含むとはいえ、G1 9勝は立派だと思います。

コントレイルは最速の上がり(34.3)で2着に入りました。最後の伸び足は鋭かったです。クラシックで好走したディープインパクト産駒は燃え尽きがちですが、来年以降もG1戦線を盛り上げてほしいです。

デアリングタクトは最後3着に入りました。上位3頭の中で一番きつい競馬にも見えましたが、底力がすごいなと思いました。斤量差の利があったのは確かで、来年のレース選びが難しそうに感じました。

一番驚いたのは、グローリーヴェイズです。アーモンドアイよりも先に抜け出そうとして、最後まで粘っていたのですから。最後の最後で、コントレイルやデアリングタクトなどに刺されたものの、古馬牡馬として立派なレースをしたと思います。川田騎手は強い先行馬に乗った時に、こういう騎乗をしてくれる事があるので、このコンビで固定してほしいなと思いました。

いずれにせよ3強と言われるレースで、ワンツースリーを決めるのは珍しいことです。どの陣営も調整から素晴らしかったと思いますし、無敗にこだわらずに参戦して、しかも善戦したのですから、競馬ファンとして感謝したいと思います。