香港国際競争2020

今年は海外輸送、移動の制約が大きく、例年より参戦する陣営は少なかったですが、どの陣営も頑張ったと思います。

香港スプリント

ダノンスマッシュが勝ちましたが、この勝利が一番驚きました。ダノンスマッシュ自身は実力はあり、前哨戦では勝つものの本場に弱かったのですが、まさか香港のG1で勝つとは思いませんでした。
相手も骨っぽいメンバーだったと思いますが、完璧なレースぶりでした。スタートはよかったと思いますが、他の馬のダッシュ力が上回っていたため、中段前目の追走となりました。直線に入ってからもじわじわと伸びて、残り100m地点で先頭に立ち、2着に半馬身差の完勝でした。馬の能力は当然誉められるべきですが、鞍上のムーア騎手のエスコート、追いっぷりも見事だったと思います。

香港マイル

昨年の覇者アドマイヤマーズが予想外に先段で引っ張る展開となりましたが、3着に粘り、格好はつけたと思います。
このレースに関しては、後方待機していたゴールデンシックスティの追い込みが凄かったです。残り200mで先頭に立ち、結果的に2馬身差をつけて勝ちました。この馬は相当強いですね。

香港カップ

ダノンプレミアムが2番手、ウインブライトが4番手、ノームコアがマジカルと並ぶように6番手でレースを進めました。
直線に入り、ダノンプレミアムが先頭に立ち、残り100m地点まで粘っていましたが、ノームコア、ウインブライト、マジカルに刺されました。ノームコアが最後突き抜けました。

ノームコアは不思議なローテーションを歩んでいますが、マイルよりも2000mくらいの方が合っているように見えます。
引退レースのウインブライトは今年好走していませんでしたが、得意の香港で素晴らしい競馬を見せてくれました。最後マジカルに差されなかったのは、鞍上の松岡騎手の執念を感じました。松岡騎手も今年大怪我からの病み上がりでしたが、人馬ともにお疲れ様でした、と言いたいです。

(updated on 14/Dec/2020)