第164回 天皇賞・秋

  • 東京11R 芝2000m G1

戦前は昨年の三冠馬コントレイル、短距離〜マイルG1 5勝のグランアレグリア、今年の皐月賞馬のエフフォーリアが抜けているみられていましたが、実際にその3頭で決着しました。G1でいわゆる3強で決まるのは珍しいですが、いいレースでした。

グランアレグリアが好スタートから2番手を追走するという積極的なレース運びでした。エフフォーリアが先段を、コントレイルが中段を追走するという展開でした。
残り400m手前くらいからグランアレグリアが追い出しを開始し、その後でエフフォーリアも追い出しました。先に抜け出したグランアレグリアを残り100mくらいでエフフォーリアが追いつき、最後後続に1馬身差突き放す、という快勝でした。
最後追い込んできたコントレイルがゴール手前でグランアレグリアを交わし、2着に入りました。

上位3頭が実力を出し切ったいいレースだったと思います。どの騎手もベストの騎乗をしたと思いますが、特にエフフォーリアの横山武史騎手の騎乗が見事だったと思います。グランアレグリアの追い出しを見てから、一呼吸を置いて追い出す、というのは普通の若手ではなかなかできないことだと思いますので。彼は二週連続でG1を勝ったのですが、しかもそれがいわゆる八大競争と言われるレースなので、非常に価値が高いと思います。

グランアレグリアは強い馬だと思いますが、中距離だと少し甘くなるところがあるんだなと思います。
コントレイルは古馬ディープインパクト産駒という括りでは安定していて強いと思いますが、過去の3冠馬と比べるとスケールが落ちる感じが否めません。次走のジャパンカップがラストランの予定と聞いてますが、有馬まで頑張って欲しいなという気持ちがあります。