Doctor Strange in the Multiverse of Madness

1年以上ぶりに映画館で映画見ました。水曜日に映画館行きましたが、水曜だとサービスデーで割安(\1,200)で鑑賞できるのでいいなと思いました。
前作よりもアクション要素が強く、ストーリーもほどよく練りこまれていて、とても楽しめました。

ネタバレ全開のレビューです。

導入部は新キャラ(アメリカ・チャベス)の紹介で置いてけぼりを食らった感じですが、序盤の戦闘もアクション全開でしたね。前作に比べるとストレンジ先生の戦闘力が格段に上がっているなと思いました。

ストレンジ先生は、空間、時間だけでなく、今回はアメリカ・チャベスの力も借りて、次元を超えて移動する内容でした。
そしてスカレート・ウイッチとなったワンダと対峙します。ワンダがスカレート・ウイッチとなった背景はディズニープラスで配信されている「Wanda Vision」で描かれていて、よくわからなかったものの雰囲気は掴めたので、私は問題なかったです。

本作の敵役がワンダということで、背景もあり、強さも十分だったので、今作限りのちょい役よりも全然見応えがありました。
ワンダがパラレスワールドに逃げたい理由もわからなくもないですが、個人的には「今いる環境でいかにベストを尽くすか、どのように充実させるか」を考えているので、率直にいってあまり共感はできませんでした。ただエンターテインメントとして楽しみました。

それに対し、前作のラストでストレンジ先生と対峙するポジションになると思われたモルドが小物過ぎて、残念でした。
またパラレル・ワールドに出てきたアベンジャーズの面々がパロディ色全開でおかしかったです。案の定、ワンダになすすべなく、やられてしまい。。カマータージの軍勢が最初防戦できたのを見たので、ガッカリ感がありました。

ワンダを始め、他のアベンジャーズメンバーも出てくるものの、ドクター・ストレンジの面々がストーリーに絡むので、最低限前作を見ていないとほとんど楽しめないと思います。
前作は、西洋的な医療を否定したり、東洋的な考えが全開で観る人を選ぶ感じがありましたが、今作はそのような癖は抑えられていたと思います。

今作はワンダにかなりフォーカスが当たっていた内容だとはいえ、ストレンジ先生の内面も描かれていたと思います。自身の力で他のパラレルワールドに移動するために闇の魔法?を使うのを踏みとどまったり、恋人のクリスティーンの関係に一区切りを付けたりしていましたから。
最後クリスティーンに「どの世界でも愛している」のようなことを言っていたのが微笑ましかったです(傲慢な彼の性格から普段出てこないでしょうから)。またラストで彼女との思い出の時計を修理したことから、過去と決別して、前に踏み出して、めでたしめでたしで終わると思っていました。
が、まさかストレンジ先生に第三の目が見開いてしまい!!(別の次元で闇の魔法を使ったの??)というところで終わり、モヤモヤしてしまいました。

また前作同様、次元を移動したり、戦闘シーンの映像がとても凝っていて、映画館の大スクリーンだと見応えがありました。

エンドロールの直前のおまけ映像は次回作の予告といった趣でしたが、エンドロール後の映像が本当にどうでもよい内容で笑ってしまいました。ストレンジ先生に自分自身をなぐる魔法をかけられたおじさんの術が解けて、”It’s over"と笑顔で言ったシーンが映画の終わりと被っていて、おもしろかったです。