第63回 宝塚記念

先週末から猛暑が酷く、宝塚記念も夏競馬という気分で見ていました。とはいうものの当初はフルゲートでエフフォーリアやタイトルホルダーなど出走メンバーがそろいました。実際のレースはかなり見ごたえがありました。

タイトルホルダーが抜群のスタートを切り、逃げるかと思うほどでした。パンサラッサが気合を入れて、1コーナーまでに先頭に立ちました。天皇賞・春2着のディープボンドは今回は先団3-4番手を追走しました。その直後に菱イグアスが追走し、デアリングタクト、エフフォーリアはそれより遅れて中段追走という形でした。前半1000mは57秒6でかなりきつい展開だったと思います。
パンサラッサが後続を突き放す逃げをしようとしたものの、3コーナー過ぎからタイトルホルダーの圧力が強くなり、抜群の手ごたえで直線は行ったところで先頭に立ちました。ずっーと手綱をしごいていたディープボンドとの対比が印象的でした。パンサラッサを交わしてからも直線伸びて、後続に2馬身差の完勝を収めました。
しかも2.09.7というレコードのオマケつきで、スピード能力の高さも感じる素晴らしい内容でした。

2着に入ったヒシイグアスもよく伸びていましたが、相手が悪かったとしか言いようがない感じでした。ディープボンドもしぶとく伸びていましたが、最後の最後でデアリングタクトに交わされ、4着入選でした。
デアリングタクトはよく伸びていたと思います。怪我から立ち直って、一線級の牡馬相手に3着は非常に立派だと思います。近年のアーモンドアイやグランアレグリア、クロノジェネシスと比較すると物足りなくも見える人もいるかもしれませんが、よく頑張っていると思います。
それに対し、去年の天皇賞・秋有馬記念を制したエフフォーリアにはいいところがなく、6着に敗れました。前走よりも着順はマシでしたが、物足りなく見えました。

どの馬にとってもそうですが、このレースはかなりタフに映りましたので、出走したメンバーがけがをせずに、無事に夏を越してくれることを祈っています。

(updated on 28/Jun/2022)