ノートル=ダム・ド・パリ

こちらの本を最近読みましたが、面白かったので紹介したいと思います。

レ・ミゼラブルで有名なユゴーによる小説です。最近角川文庫から抄訳版が出版されたので購入してみました。予想外にとっつきやすく、スイスイと読み進めることができました。原書の挿絵も掲載されており、登場人物のイメージが膨らましやすかったです。

ジプシーの踊り子のエスメラルダとノートルダムの鐘撞き男のカジモドを中心に10人ほどの主要人物で物語が展開します。それぞれの人物が物語に絡んで展開していきますが、初見では予想しない人物の絡みがあり、よく練られています。古典と呼ばれるにふさわしい本だなと感じました。

エスメラルダとカジモドが幼い時に奇妙な運命の糸が繋がっていて、最後は悲劇的な結末を迎えるのですが、切なかったです。また当時ジプシーに対する差別が酷かったようですが、そのような時代背景を知っていると、より理解できると思います。