第99回箱根駅伝

今年も2-3日は箱根駅伝に見入ってしまいました。

往路

うちは第1区の経路の近くに住んでいることもあり、生観戦しました。朝早い時間ということもあり、それほど混雑せずに間近で見ることができました。
学生連合の新田選手(育英大)が集団から飛び出していたことは知っていましたが、実際に見ると想像以上のリードで驚きました。あんなにリードしているのは初めて見た気がします。

後続が牽制しあっていたためペースが上がらず団子で進んでいました。それに対して新田選手は暴走というペースではなかったため逃げ切るのではと思う瞬間もありました。最終的には3位になりましたが、最後まで沸かせてくれたと思います。

2区は駒澤大の田澤選手、中央大の吉居選手、青山学院の近藤選手の鍔迫り合いがすごかったです。日本人エースのぶつかり合いで花の2区にふさわしい好勝負で見応えがありました。最後スパート勝負を制した吉居選手が区間賞を勝ち取りました。田澤選手は本調子に見えなかったのですが、直前に病気を患わっていたことが後で聞いたのですが、それでもエース対決に持ち込んだのが意地だなと見えました。
3区も4区もこの三大学の抜きつ抜かれつのレースで見応えがありました。5区で青山学院が後退し、駒澤大が逃げ切りました。

復路

復路は主力を残している駒澤大と青山学院に分があるかなと予想していましたが、中央大がかなり善戦しました。
レースとしては常に区間上位の結果を収めた駒澤大が優勝しましたが、中央大も追いつきはしなかったものの最終的に2分未満の差で収めて頑張っていたと思いますし、そのおかげで最後まで楽しめました。
一方で青山学院は山の特殊区間でタイムが伸びず、9区の岸本選手の好走があり3位になりました。戦力が例年より揃っていない印象で本調子でない選手も多い印象で、選手層が厚いか全体の調子が高くないと箱根で勝つのは難しいなと感じました。

その一方で4−7位の国学院大、順天堂大、早稲田大、法政大は詰まっていて、最後まで順位がわからず、ここの駆け引きも楽しく見れました。最後のシード権は東洋大が勝ち取った形です。
8、9区で繰り上げスタートがあったものの、上位以外の大学も底上げされている印象で、思ったほどタイム差がつかなかった気がします。また棄権した選手がおらず良かったです。

駒澤大、大八木監督

優勝した駒澤大学は主力の何人か欠場したようですが、それでも層の暑さを感じました。駒澤大は安定して強い印象ですが、大学駅伝3冠を取ったのが今回が初めてだったようです。選手、スタッフの皆さんにはおめでとうございます、と言いたいです。
レース後驚いたのが駒澤大の大八木監督の引退発表です。当初は昭和のいわばパワハラスタイルで苦手でした。しかし最近は指導方針を変え、選手の声を聞くようになり、信頼されている、との声も聞くようになり、立派な監督さんだなと思っていました。残念ですが、結果的に有終の美を飾ることができ、後任の監督さんの確保できているので良いタイミングだったかもしれません。他人事ながら、お疲れ様でしたと言いたいです。