第116回 京都記念

今年も昨年に引き続き京都競馬場改修のため阪神競馬場で開催されました。昨年のダービー馬ドウデュースと一昨年の有馬記念などを優勝したエフフォーリアが出走しました。この時期にしては、メンバーも集まり楽しみにしていました。ただ結果的には、この2頭の明暗がくっきり分かれてしまいました。

ユニコーンライオンが59秒台で逃げ、エフフォーリアが2番手につける展開でした。一方、ドウデュースは後方待機でした。3コーナー手前からドウデュースが進出しました。抜群の手応えで4コーナーを回ってからは、他馬とは段違いの末脚で、3馬身半差の快勝を収めました。
海外帰りで、58kgを背負いながら、この内容ですので、かなり強いなと感じました。普通先行有利な開幕週でありながら後方待機から勝ってしまうので、このメンバーでは格が違った感じです。期待以上の強さで驚きました。最近はノーザンファームの馬はG1直行ばかりで、こういう前哨戦に出走しなくなったため、G1級の馬がG2戦で圧勝するのを久しぶりに見たような気がします。
凱旋門賞は惨敗でしたが、馬場の相性が合わなかったせいだなと改めて感じました。次走はドバイのようですが、欧州ほど重い馬場ではないため、とても楽しみです。

一方でエフフォーリアは心房細動を発症し、4コーナー手間から失速し、結果競争中止となってしまいました。デアリングタクトといい、この馬といいエピファネイア産駒は古馬になってからトラブルが多い、といいますかディープインパクト産駒のようにピークの期間が短い印象です。とにかく無理だけはしてほしくないです。

2着マテンロウレオ、3着ブラダリアと4歳馬が好走しました。1着との着差が大きく、まだG1だと厳しいと思いますが、G2〜G3なら好走できそうです。