出生前診断

子供が生まれるまで、妊娠や出産関連のトピックを避けていたのですが、無事に生まれたということで、いくつかのトピックを紹介したいと思います。
妻は妊娠する少し前に例のワクチンを接種したのですが、それからずっと体調があまりよくなく、病院で妊娠確定の診断をしてもらった後からいわゆるつわりの症状が現れだしました。基本的にだるそうな雰囲気でした。余談とはなりますが、この時期から妻の負担を減らすべく、なるべく自分が家事(料理、掃除)を担当するようになりました。


我々は相対的に高齢出産に属し、多少はリスクがあることも覚悟して、初期にNIPT(いわゆる出生前診断)を受けることに決めました。妊娠確定した後で一番考えたのが、この検査を受けるかどうか検討したことです。
これはダウン症など検出例の多い3つの染色体異常のリスクを調べる検査です。他の遺伝子起因の疾患や発達障害は検出できないので万能ではありませんが、少しでもリスクを減らしたいと考えていました。
診断可能な時期が限られていることもあり、一般的に10~15週頃が目安と言われています。万が一のときは中絶という決断が迫られますが、それも22週頃までなので、早めに受けるかどうか決めなければならないのは確かです。

検討するにあたり、『出生前診断の現場から』という本がとても参考になりました。

それを読んだときに一番胸に刻まれたのが「とりあえず不安だから」というあいまいな気持ちで受けるのは好ましくなく、事前に夫婦間のスタンスを決めること」という筆者の主張でした。
それで夫婦でリスクや子供の将来のことを考えて、陽性判定された後の決断も決めたうえで、病院で検査を受けました。

その日は夫婦で病院でいきました。検査自体は血液検査だけでした。費用は自費ということもあり、高額でした(約14万)。
その当日、エコー検査を受けました。私は初めて胎児の画像をみました。直接見て、本当に感動しましたし、初めて実感がわきました。画像に写った胎児が元気そうで、特に異常もなく、先生の様子も明るく(なんとなく大丈夫だよ、という雰囲気を感じました)見えました。その帰り、妻と「きっと大丈夫」と話したことは覚えています。

後日妻が病院で検査結果を聞きましたが、予想通り陰性で、安堵しました。