- 東京12R 芝2400m G1
海外から参戦したカランダガンが久しぶりに外国馬としてジャパンカップを勝ちました。そもそもヨーロッパのチャンピオンホース(いわゆる年度代表馬に相当するカルティエ賞を受賞しました)が参戦するのが久しぶりで、そんな馬が参戦してくれて、かつ実力を出し切って勝ってくれたことが嬉しかったです。
レースはアドマイヤテラがスタートから落馬という展開でした。この馬があまり良い意味ではなくレース展開に影響を与えたのが結果的に少し残縁でした。セイウンハーデスが大逃げを打つものの2番手以降とは離れており、あまり展開に影響がなかったと思います。
直線に入り先行していた今年のダービー馬クロワデュノールが先頭に立とうとしたところ、中段より後方に待機していた今年の天皇賞・秋の勝ち馬のマスカレードボールとカランダガンが併せて伸びてきました。最後はこの2頭のマッチレースになり、最後カランダガンが頭抜け出してゴールしました。3着にはその2頭から少し遅れて伸びてきた去年のダービー馬のダノンデサイルが入り、クロワデュノールが4着に入選しました。
空馬のアドマイヤテラが最後の直線で上位勢と競った点が非常に残念でしたが、上位人気馬がほぼ実力を出し切り、その中でヨーロッパのチャンピオンホースが勝ったことが素晴らしいと思います。タイムはレコードでしたが、それは馬場造園課の努力によるところが大きいので素直に評価しませんが、普段走っているのとは全く違う馬場で勝ったことは非常に価値があると思います。最近のジャパンカップとは生ばかりで海外招待レースとは程遠い海外勢のラインナップで微妙なレースも多かったので尚更嬉しいです。
カランダガンはドバイシーマクラシックで2着だったことから適応する可能性は高いと思っていましたが、それ以上のポテンシャルで驚きました。去年までG1勝ちがなかったものの、サンクルー大賞、キングジョージ、英チャンピオンSと3連勝した実力は伊達ではありませんでした。特に英チャンピオンSは英インターナショナルS勝ちのOmbudsman(ダノンデサイルが当レースで5着に敗れた)や愛チャンピオンS勝ちのDelacroix(シンエンペラーが当レースで6着に敗れた)に勝ったのが中身が濃かったです。
こんなレベルの馬が参戦してくれた要素としてセン馬というのも大きかったかもと思います。
2着のマスカレードボールも強かったです。ダービー、天皇賞・秋、ジャパンカップと3戦して2着以内に入ったのは東京巧者という点を置いても素晴らしいです。
3着のダノンデサイルと4着のクロワデュノールは海外で大敗した後の参戦となりましたが、立て直して掲示板に入ったのが素晴らしいです。ダービー馬が古馬G1レースで好走してくれるのは嬉しいです。