ディープインパクト

今週の火曜日にディープインパクトの訃報をネットの掲示板で知ったのですが、驚きました。さらに驚いたのは当日のTVニュースで彼の訃報が取り上げられたことです。彼女も知っていたので一般人の認知度が抜群に高かったんだなと改めて思い知らされました。かつてのアイドルホースだったオグリキャップなどとは異なり、サンデーサイレンス産駒のバリバリエリートホースで、純粋な強さで人々を惹きつけたんでしょうね。

現役時代の実績としてTVではG1レースばかり取り上げられていますが、自分の中では若駒Sの衝撃が忘れられないです。そのレースで3冠を確信したほどです。4角でも先頭から7馬身ほど離れていたにも関わらず、残り200mほどで交わしたあたりの伸び脚は衝撃でした。しかも最後は手綱を緩める余裕がありましたから。

 

最近レースを見返すと、クラシック以降のレースでは最後方待機というスタイルは変わらずですが、操縦性が増して4角で先頭に取り付くスタイルに変わったんだなと感じました。

ダービー、菊花賞ではそれぞれインティライミアドマイヤジャパンが先に抜け出して後続にリードを広げながらも、それをあっさり交わす様は圧巻でした。両馬ともその後怪我等になやまされましたが、相手が強かったからこそ、ディープの強さが際立ったと思います。

古馬になってからは凱旋門賞は残念でしたが、最後有馬記念で有終の美を飾れてよかったと思います。日本の馬場という条件だったら、最強馬だと思います。

 

 

 種牡馬としても非常に優秀で(最終的な種付け料が4000万になったほど!)、コンスタントにG1馬を出す印象でした。アベレージは父のサンデーサイレンスに並ぶかそれ以上だったと思います。ただ全体的に多様性に欠け、体質的に弱いところがありました(使い込めなかったり、古馬G1を複数勝った産駒が少ない)ので、面白みには欠けても、馬主にとっては心強い種馬だったと思います。残り少ない産駒の中から父親を超えるような仔が出てくるといいなと思っています。

ただディープインパクトの血統は今後間違いなく日本のメインのサイアーラインになると思います。

 

直接の原因が頸椎の骨折といわれていて、本当に心苦しく思います。ご冥福をお祈りしています。17歳という、決して高齢とはいえない年齢で亡くなったことは残念です。

一部200頭を超える種付け数が影響しているともいわれていますが、それもさもありなんと思っています。他にもキングカメハメハなども存命しているとはいえ、深刻な状態になっていると聞いています。種牡馬の保護のために、種付け頭数を制限することを検討する必要があるかもしれません。