阪急電車

阪急電車 (幻冬舎文庫)

『図書館戦争』シリーズ等で有名な有川浩さんの小説です。
阪急今津線を舞台にしたショートストーリーズです。阪急今津線は阪神競馬場に行ったときに利用したことがありましたので、駅の名前も多少は覚えていたので、土地勘もなんとなくわかりました。
ほのぼの、ほっこりするようなお話ばかりでした。見ず知らずの登場人物たちが電車の中で話しかけることで物語が動き出したりするのですが、実際にそんな話はないよなとわかっていながらも、そういう出会いもあるといいなと思いながら読みました。

この小説には武庫川中州に「生」という文字の石積みのオブジェが登場するのですが、架空のものなのかなと思ったら、実在していたようです（失礼しました）。今月も武庫川の増水で消失したらしいですが、いつの間にか復活した、というのが今日のニュースに掲載されていて、すごくタイムリーだなと感じました。
それから解説は先日お亡くなりになったばかりの俳優の児玉清さんが書かれていましたが、解説から児玉さんの人となりを感じて、残念だなと改めて感じました。