- 中山11R 4250m J・G1
今年の中央競馬のレースで、一番見ごたえのあるレースでした。
昨年の中山大障害で大接戦を演じたオジュウチョウサンとアップトゥデイトの再戦に注目が集まりましたが、両馬とも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
スタートはオジュウチョウサンのほうがよかったですが、アップトゥデイトが逃げを主張しました。オジュウチョウサンが最初番手になった時には二頭のマッチレースになるかなと思いました。大竹柵障害を二頭が同時に飛び越える様はカッコ良かったです。
しかし、その後でマイネルクロップがアップトゥデイトに競いかけ、アップトゥデイトには厳しい展開になりました。
残り600mで、オジュウチョウサンが満を持してアップトゥデイトを交わしてからは独走状態で、結局大差をつけて勝ちました。普通の馬なら早仕掛けになりかねないのですが、終始マークしていて、余力も十分でしたので、その時点で勝負ありという感じでした。しかもレコードのおまけ付きですから、恐れ入ります。休み明けでこのパフォーマンスですから、力が違い過ぎると感じました。
それでもアップトゥデイトはかなり強いと思います。並みの馬なら掲示板外に沈んでもおかしくない展開でした。それでも2着をキープして、さらに3着に9馬身差離していますから、この馬のポテンシャルは相当高いです。オジュウチョウサンがいなければチャンピオンクラスのレベルだと思いますが、ただただ相手が悪すぎました。。
鞍上の林騎手はこれがJ・G1最後の騎乗になるようで本当に残念だったと思います。今回は雪辱を期していたと思いますが、後のインタビューで「悔いがない」といった趣旨のコメントをされていたのが救いだと思いました。
そして何より一番素晴らしかったのは、全馬無事に完走できたことです。
下手なG1レースよりもとても面白かったです。
(updated on 27/Apr/2018)