アイアンマン

この自粛期間中に初めて見ましたが、とても面白かったです。
もともと兵器を開発する企業のCEOがトニーが、アフガニスタンでテロ集団に拉致されて、自身の兵器がテロ組織に使われていることを知り、ハワードスーツを開発し、兵器を悪用する輩をやっつける、というストーリーです。
アフガニスタンのテロ集団に拉致されているシーンは想像しているよりも壮絶で驚きましたが、そこで共に拉致されたインセン博士がいい人すぎました。トニーの救命措置をし、ハワードスーツを共に開発し、そしてトニーが逃走するときは自分が盾になっていました。
他のトニーを支える秘書のペッパー、AIのJ.A.R.V.I.S.といった面々も優秀かつ魅力的でしたね。

そしてなんといってもこの作品はロバート・ダウニー・Jrが演じる主役のトニー・スタークなしでは語れません。自信家で飄々としているのですが、ハワードスーツを開発したり、テストしているシーンなど裏で努力しているシーンAvengersシリーズ等他作品で描かれない分、丁寧に描写されていたと思います。公開当時は彼のキャスティングに関し難色を示す人もいたようですが、もはや彼でなければマーベル映画の成功はなかったと思うほど、ベストなキャスティングだと思います。

敵のボスはリアクターとハワードスーツをパクるという小物でしたが、Avengersのサノスなどに比べて非現実的すぎると訳が分からなくなので、これくらいのパワーバランスが好みです。
最後の記者会見のシーンで"I’m a Ironman!"と告白するシーンはかっこよかったですし、トニーの人柄もでたナイスなシーンだと思います。

そして後に続くAvnegersシリーズの伏線もあり、この作品を見た後のほうが楽しめる要素はいくつかありました。例えば、S.H.I.E.D.のフィル・コールソンや、ペッパーがリアクターを交換するシーンなど。今作をみないと、Avengersのフィル・コールソンにそれほど感情移入できなかったと思います。
とはいえ単体としてもトニーが魅力的に描かれていて、エンタテインメントの佳作だと思います。