渋沢栄一の言葉

今年の7月から紙幣のデザインが変わり、一万円札が福沢諭吉から渋沢栄一に変わります。渋沢栄一氏のことは実業家ということで自分とは違う世界の人だと毛嫌いしていました。

しなかしながら最近読んだ『私の財産告白』という本で氏のことに触れられていて、それを読んで印象が変わりました。
基本的には合理主義者でありながらも、引き受けた仕事に対しては面倒をよく見られていたそうです。特に合理主義的な考え方については、良い意味で日本人らしくなく非常に同意できました。

「事業というものは、儲かるものでなければ成り立たない。儲からなくただ有意義だというのでは、結局長つづきしないで、せっかくの有意義が有意義でなくなる。儲かる上に有意義ならなおさら結構だが、なんとしてもまず事業は儲かることが先決問題だ。しかし、この儲けを一人占めにしようなどと企てては結局失敗である。儲けるのはみんなで儲けなければならぬ。またみんなで儲かるようなものでなければ、いい事業、いい会社にはならない」