- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2009/06/05
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アポロ計画の月面着陸を取り上げたドキュメンタリ映画です。
以前は宇宙とかに対して冷めた見方をしてましたが、少し前に某SFアニメを見てから宇宙関連の本とかテレビとかちょくちょく見るようになりましたので、レイトショーで見見てきました。といいますか映画館に行くのも久々でした。
アポロ11号の初月面着陸を核に描かれていますが、なんと言ってもNASAの蔵出し映像がすばらしかったです。というのも普段は液体窒素で補完されていて滅多に見ることができないらしいです。難点を挙げれば、序盤はインタビューが中心で少し退屈だったこと、パイロットにスポットライトがあたっていたので、エンジニアや舞台裏で奮闘している声が少なかったのでスタッフに興味がある人には物足りないと感じるかもしれません。ただアポロ11号の月面着陸時のコントロールセンターの緊縛感は見ていて伝わりました。
アポロ8号の地球の出(月の地平線から地球のが昇ること)や満ち欠けした地球の映像や、アポロ11号の打ち上げの映像、スペースシャトル切り離しの映像などは本当によかったです。月面自動車の月面風景もよかったです。低重力でクレータなどの凸凹が多いため、簡単に浮きそうになるらしく、乗ったパイロットは楽しかったんだろうなと思いました。NASAの映像だけでもけっこう満足できます。宇宙好きな人は是非映画館の大画面で見て損はないと思います。
その他に印象に残ったのはニール・アームストロングです。彼自身はこの映画でインタビューに答えていませんでしたが、他のクルーから一目置かれていていたのが伝わり、最初に月面に降り立つのにふさわしかった人かなと感じました。宇宙飛行士のことばはどれも素晴らしいですが、個人的にはアームストロングの言葉が抜群に印象に残りました。月面着陸の映像と同時に聞くと凄い説得力がありました。
ひとりの人間にとっては小さな一歩だが一人類にとっては大きな飛躍だ
(ここからは本編とは直接関係のない話になりますが、)ただ残念なのはアポロ以降宇宙開発が無人飛行にシフトし、月面に降りたった人間はいないということです。有人飛行はかなりリスクが高くお金も高くつくでしょうから、仕方がないこととはいえますけど…。
当時は対ソ連の国威発動という側面はあったにしても、政府が宇宙開発にお金を投資してくれるいい時代だったのかなと思ってしました。当時産まれていなかったのでどれほど盛り上がっていたのかはわかりませんが、映像で見る限りあれほど多くの人の心を掴んだ出来事というのはなかなかないと感じましたし、今や宇宙開発費用は無駄だということで削減されているみたいですしね。