戦争の世紀を超えて

戦争の世紀を超えて その場所で語られるべき戦争の記憶がある (集英社文庫)

戦争の世紀を超えて その場所で語られるべき戦争の記憶がある (集英社文庫)


政治学者の姜尚中さんと映画監督の森達也さんの戦争をテーマにした対談集です。
2人の知識が豊富なのとそれぞれが異なる視点から話されていたので、なかなか面白かったです。
特に印象に残った箇所を引用します。

結局、この旅で思うのは、今、森さんが言ってくれた集団的な結束や関係、そういうものが人々をとらえ、組織的に暴走したとき、個人の力はまるで無力なのだということです。ナチスの時代に、抵抗しなくても、沈黙を守ろうとした人ですらも、ユダヤ人として生まれたというだけで否応なしに抹殺された。個人の力がこれほどまでに無力なのかと憤りを感じると同時に、だからこそ、非力な自分にも迫ってくるんです。

戦争の恐ろしさはいろいろありますが、その中の一つに個人の力が無力なことは感じます。最近NHKとかでも戦争に関する番組がありますが、そういうのを見ても感じてしまいます。

  • 日本人と責任

確かに日本人って昔から、責任の所在が希薄な構造なのに、いったんことが起きれば、血相を変えて責任者探しが始まる傾向がありますね。

その通りだなと思いました。