リトル・ミス・サンシャイン

リトル・ミス・サンシャイン [DVD]

リトル・ミス・サンシャイン [DVD]


個性的でばらばらな家族(+自殺未遂のプルースト学者の叔父)が9歳のオリーヴのコンテストにみんなで応援に行く珍道中を描いた作品です。
最初「なんじゃ、こりゃ?この家族は大丈夫か?」って感じで心配でしたが、見ていて嫌にならないどころか、(途中トラブルがあり、少しずつ成長したり、お互いに協力するようにはなるが..)最後は愛おしかったです。

そんな家族なので、道中はトラブルだらけで(警察に尋問されるたり、車のギアが壊れて、人力で押して発信させるなど)おかしかったです。
自分の夢を否定されるような壁にぶち当たる人もいたけど、それを自分で受け止められる範囲で受け止めて、できる範囲で変わろうと描いているのも好感が持てました。


話の中で「勝ち組」とか「負け組」というのが何度も出てきますが、一番心に残ったのはおじいさんの一言でした。
『負け犬とは負けるのが怖くて何もしない奴のことだよ』

一般的には世間の理想の範疇に収まっているのが「勝ち組」とされているが、そうではなく(世間の感覚とずれていても)自分なりの夢なり理想をたとえかっこ悪くても追い求めるのもいいじゃないか、というメッセージを感じました。
それを説教臭くなく、ユーモラスに楽しく描かれるのでおすすめです。