第89回 日本ダービー

  • 東京11R 芝2400m G1

今日都心は30度近い気温でとても暑かったです。私が初めてダービーを生観戦したのがキングカメハメハが勝った2004年ですが、その日もかなり暑かったです。ということで個人的にダービーの頃に、真夏日になるのはそんなに珍しくはないという感覚です。


さてレースの方ですが、アスクビクターモアを除く皐月賞上位組が中段〜後方に待機するという展開でした。高速馬場とはいえ、前半1000mが58秒台という速いペースだったと思います。
好位を追走していたアスクビクターモアが残り400m手前から先頭に立つという積極的なレースを展開しました。その外から朝日杯勝馬のドゥデュースと皐月賞2着馬のイクイノックスが鋭く伸びてきました。最初に抜け出したアスクビクターモアが苦しくなって、外に寄れているように見えましたが、ドゥデュースはそれを交わしつつ、後方のイクイノックスの急襲もしのぎ、1着でゴールしました。

今日は、ペースが速かったこともあり、鞍上の武豊騎手の後方待機策が見事にハマった形でしたね。皐月賞で最後追い付けず、結果的に脚を測ったような形になったのも活きたようにも見えました。また皐月賞で先着していたイクイノックスとジオグリフが距離に不安があったのか、皐月賞よりも消極的なレース運びに見えましたが、武豊騎手は自信満々に乗っているように見えました。
ドゥデュース自身は朝日杯→弥生賞皐月賞→ダービーという王道ローテで臨んだわけですが、その中で負けつつも成長しながら勝ったというのは少し古い見方かもしれませんが、うれしいものです。
今日は6万ほどの観衆が入ったようですが、見応えのあるレースだったと思います。そのようなレースで勝ち切るのが武豊というのもさすがだと思いました。

ディープインパクト産駒が大挙出走できるのが今年が最後だと思いますが、その様な中で国内で唯一土をつけたハーツクライ産駒が勝つというのもなんかドラマを感じました。


2着に粘ったイクイノックスもそうですが、3着に粘ったアスクビクターモアもかなり強いと思います。弥生賞でドゥデュースに先着したのはフロックかと思いますが、皐月賞、ダービーと見どころを作って掲示板に載っていますから。今日は最後ばてた様にも見えましたが、1番人気のダノンベルーガを抑えましたので、底力も感じました。