- 作者: シューマン,吉田秀和
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1958/07/25
- メディア: 文庫
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作曲であるシューマンの音楽評論です。シューマンが作曲した曲はほとんど聞いたことがないのですが…。同時代のシューベルト、メンデルスゾーン、ベルリオーズ、リストなどの評論が掲載されています。彼らが同時代の人物だったのかと改めて知りました。
特にショパンについてはベタ誉めです。他には当時知られていなかったシューベルトのハ長調交響曲(ザ・グレート)のコンサートに尽力する姿はすごいと思いました。もしシューマンが尽力しなければ、今日聞くことができなかったのかもしれませんからね。芸術を後世に伝えるためにはこういう支援者の存在は大きいなと改めて思いました。
寸言集や座右銘には納得できることがたくさん書かれていました。その一部を以下に抜粋。
- 新しくて、大胆な旋律をみつけなければならぬ。
- 人間の心の深奥へ光を送ること ー これが芸術家の使命である!
- 誰も、自分の知っている以上のことはできない。誰も、自分のできる以上に知ることは、できない。