ジャコメッティ展

国立新美術館が開催されているジャコメッティ展に行ってきました。ジャコメッティは現代作家の中で興味がありながらも、なかなか作品を見る機会が少なかったため、今回の回顧展はいい機会でした。

夕方の時間帯に行ってきましたが、夏休みにも関わらず、ゆっくり鑑賞できました。ジャコメッティの彫刻、デッサン/素描写で構成されていました。彫刻は3-4割程度だったと思います。

元々スイス出身で、パリに出てきた頃はシュルレアリスムの影響を受け、キュビズムの作品を残していました。「コンポジション」や「キューブ」というタイトルだと何を表現したいのか、もはやわかりませんでした。ジャコメッティキュビズムの作品を作っていたのを初めて知りましたので、彼の作品の変遷を知る上では、よかったと思います。

そのあと、人物に向き合い、細身の彫刻作品になっていくわけですが、無駄を削りつつ、小さくなりすぎないように、被写体と向かいあった結果、あの作風になったんだなと感じました。だからこそ、作品からエネルギーを感じるのかなと思いました。

印象に残ったのは、「犬、猫」の彫刻、ヴェネツィアビエンナーレの際に作られた「ヴェネツィアの女たち」、NYのチェース・マンハッタン銀行のために作成された巨大モニュメント群です。こちらは巨大モニュメント群の写真です。

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