第101回全国高校野球選手権大会

個人的には星稜高校の奥川くんの印象が強かったです。

特に3回戦の智辯和歌山戦の投球は圧巻でした。150kmを越えるストレートを持ちながら抜群のコントロールで次々と三振を奪う様は凄かったです。そして適度にパワーをセーブできていたので、準決勝までは力を発揮できていたのかなと思います。決勝まで進められた要因として、準々決勝で温存できたのが大きいですね(所謂2番手、3番手のピッチャーも素晴らしかったです)。

 

とはいえ決勝では履正社の選手たちがその奥川くんを打ち崩したので、彼らを褒め讃えるべきかと思います。奥川くんの体力の限界だったようにも見えます。彼は全体的なレベルが高く、スタミナ、コントロールも抜群だと思いますので、是非プロ野球に進んで欲しいです。

 

またバックの守備や走塁の巧拙の差が出てしまったように思います。打撃が大味になりがちですが、戦力が均衡している場合はそういう差が結果に顕著に現れますね。決勝に限らずですが、そういうミスが何度も出たチームは敗退していた気がします。

 

今年から決勝前日に休養日が設けられたとはいえ、酷暑の中で連戦連投するピッチャーの負担は大きいなと感じました。負担軽減のため日程や開催時期について検討し直した方がいいような気がします…。

 

それに対してバッターは金属バットの恩恵が大きく、ホームランが出やすくなり、優位性が高すぎる点は気になりますが、それよりも次のステージでの木製バット対応も考えると、金属バットを止めることはレベルアップのためにも必要だと思います。それによりピッチャーの負荷も減るでしょうし。

 

最後は不満というか改善要望になってしまいましたが、このお盆休みは楽しませて頂きました。選手の皆様、お疲れ様でした。次のステージに向け、十分に休養を取って頂きたいです。