シェア

シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略

シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略


エネルギーや資源を大量に消費する社会の在り方に疑問を呈して、SNSを利用して「共有」という形での経済活動の在り方を提唱している本です。
今度の震災でエネルギーに限りがあることを痛感しました。だから筆者が大量消費社会に対する疑問に関して、そのとおりだなと思いました。

モノを買うため必死に働いたのに、そのモノと一緒に生活できず、かといって手放すのは忍びない、というのは、ある意味悲しいことだ。その上、私たちはゴミがどこから来るかよりも、ゴミをどこに葬るかばかりを考え、多大なエネルギーとお金を費やして不要品を溜め込みながら、それほど多くのものを持つ必要がそもそもあるのかというまぎれもない真理の謎から目をそらしている。

物理学者で気候変動の専門家でもあるジョー・ロームが言うように、「生活水準を上げようと我々がつくりだした生き方を、子どもたちに譲り渡すことはできないだろう。貪欲な行為が生み出したあふれるほどの富を享受することはできる。だがそれは長続きしない。本当の富とは、次の世代も享受できる形で残していけるものだ」


シェアというビジネス形態でも利益を上げられることを例えば以下のように説いていて、今後発展する可能性のあるのかなと思います。

必要以上の責任を負う寿命延長型のPSSは、費用がかかりすぎると初めは考える企業も少なくない。しかし、企業は材料や部品を使い回しできるだけでなく、修理やメンテナンス、また製品のアップグレードなどをとおして付帯的なサービスから収益を上げ、顧客とより緊密な関係を保つことができる。