UAEの現地時間の25日ドバイワールドカップをはじめとした競馬のG1レースが開催されました。日本馬が勝った2つのレースのレビューです。
8R: ドバイシーマクラシック、G1 芝2410m
ただただイクイノックスが強過ぎました。イクイノックスは好スタートを決め、意外にもスムーズに逃げました。ペースが遅過ぎたというのがあるのですが、前半は先日亡くなったハーツクライのドバイシーマクラシックのレースのリプレイを見ているかのようでした。
直線に入ってからもムチが入ることなく、エンジンの違いで後続を突き放す様は圧巻でした。最後はルメール騎手が緩めるほどの余裕ぶりで後続に3馬身半差の完勝でした。古馬になって、さらに強くなった印象です。
9R: ドバイワールドカップ、G1 D2000m
こちらは半数が日本馬で、あんまり海外レースという感じがしない顔ぶれでした。
サウジCを勝ったパンサラッサは大外枠から逃げようとしたものの、ベンドゥーグのマークがきつく、自分のペースで走れなかったため、4コーナー手前で馬群に飲み込まれてしまいました。この馬に限らず前走サウジCで上位入賞した馬は案外でした。5着のクラウンプライド以外は掲示板外になりました。サウジとドバイでダートの質が違うのかもしれません。
直線に入り、中段内目を追走していたテーオーケインズと最後方待機のウシュバテソーロが伸びてきました。テーオーケインズは残り100mで力尽きてしまった感じでしたが、4着入線しました。近走勝ちきれないレースが続いてますが、まだまだ力があるところを見せてくれました。
一方、ウシュバテソーロは残り150mほどで先頭に立つと、そのまま押し切りました。しかも2 3/4馬身差もつけて、かなり強かったと思います。
まずメイダンのダートコースで勝てたことが何よりも素晴らしいです。ダートコースで開催されたドバイワールドカップを買った日本馬は初めてだと思います。また先行脚質が有利な海外レースで追い込み脚質の馬が勝てたことも驚きです。鞍上の川田騎手の騎乗ぶりも見事だったと思います。