FACTFULNESS

少し前に出版されたものですが、ビジネス書コーナーで取り上げられることが多く、存在は知っていました。お気に入りのYouTuberの方が本書を推薦してくれたことをきっかけに購入してみました。
400ページと分量が多いですが、非常に読みやすく、スイスイ読めてしまいました。結論から申すと、購入して良かったと思います。

世界の貧困や健康状態などは実は年々徐々に改善している、というのを実際の統計情報を示しながら説明しています。またそれと世間とのギャップも提示し、なぜ人々は悲観的に考えるのか、その要因が10個ほど提示されています。
その要因として、「分断本能」「ネガティブ本能」「宿命本能」「犯人捜し本能」などが挙げられています。インドの大学で学び、モザンビークで医師として働いたこともあるという筆者の体験も交えながら、納得できるような形でまとめられおり、面白かったです。

それに対峙する方法としてはざっくりまとめると自分の狭い視野で物事を見たり、マスコミのニュースに踊らされるのではなく、客観的な視点や統計などを頼りにした方がよいとのことです。
上記に関連して余談となりますが、個人的に最近のテレビニュースはやたらと悲観的に物事を伝えすぎる(特に気象情報は最悪ケースばかり報道しているきらいがある)ように感じ、そればかりに囚われると本当に疲れてしまっています。そのためテレビニュースは絶対に自分では見ないですし、妻が見ていても右から左へ聞き流すモードにしています。それで困ったことはないですし、精神衛生上もよいと信じています。

紹介するのが今更感もあるのですが、本当におススメしたいです。