第169回 天皇賞・春

  • 京都11R 芝3200m G1

テーオーロイヤルと菱田騎手のコンビが共にG1初制覇を納めました。
横山典弘騎手騎乗のマテンロウレオが逃げる展開でした。最初の1000mを59.7で逃げ、次の1000mで緩めるという流石の騎乗でしたが、3コーナー手前から幸騎手騎乗のディープボンドに詰められてから苦しくなりました。そのディープボンドに対し、4コーナー入口では1番人気のテーオーロイヤルが詰め寄り、そこから突き放すという横綱相撲でした。

テーオーロイヤルは外枠で比較的外を回りながらも終始余裕がある感じでした。レースぶりも盤石でしたし、最後まで脚色が衰えず、素晴らしいレースでした。これでダイヤモンドS阪神大賞典と続き、長距離重賞3連勝となりましたが、ステップレースをスキップする陣営が多い中、素晴らしいと思います。
菱田騎手も落ち着いた騎乗でした。これでG1初勝利でしたが、それを感じさせませんでした。いわゆる八大競争でG1初勝利は凄いと思います。しかも彼は2004年の天皇賞・春を現地で見て騎手を志したそうですが、そういう思い入れのあるG1レースを勝てて素敵なことだなと思います。

ディープボンドは最後ブローザホーンに交わされて3着となりましたが、4年連続馬券内も凄いことだと思います。近頃は衰えを感じていましたが、幸騎手の積極的な騎乗が功を奏したかもしれませんね。
一方で2番人気のドゥレッツァは15着に沈みました。乗り替わりとなった戸崎騎手は積極的に乗っていたと思いますが、馬の力が足りない、という内容でした。この馬に限らず、去年の牡馬クラシックホースたちは成長が感じられないというか混合G1で苦しいですね。


最後に香港で開催されたQE2Cについて簡単に触れます。ロマンティックウォリアーが3連覇を収めました。かなり強かったです。2着にはプログノーシスが入着しました。出遅れながらも道中押し上げたものの、直線では後方待機していたロマンティックウォリアーに交わされ、力差を感じました。