金持ち父さん 貧乏父さん

お金関係の書籍のロングセラーの一つだと思います。こちらを先日初めて読みました。著者が語りかけるスタイルで読みやすかったです。

この本での重要な要点を1つ挙げるとすれば、こちらになると思います。

金持ちは資産を買う
貧乏人の家計は支出ばかり
中流の人間は資産と思って負債を買う

最近はYoutubeなどで金融の知識を身に着けていることもあり、とても腑に落ちましたが、以前の私だったらすぐには咀嚼できないほど自分の常識の中には考え方だっと思います。絶賛の声がある一方で、否定的な意見もあっただろうなと思いました(特に従来の中産階級とよばれる層から)。不労所得による利益が多いほど(かつ無駄な支出が少ないほど)お金に困らない人生になると思います。

それ以外で非常に腑に落ちた箇所の引用です。

「貧乏や金詰りの一番の原因は国の経済や政府、金持ち連中のせいなんかではなく、恐怖と無知だ。人間を罠にかけるのは自分から招いた恐怖と無知なんだ。だから、子供は学校に行き、大学卒の資格をとる。私はきみたちに、学校では学べない、この罠にかからないための方法を教えてあげるつもりなんだ」

これはお金に限った話ではないと思います。以前ひどい上司にぶち当たって苦しんでいた時、今となっては「無知」と「恐怖」に支配されていたと思います。この場合「無知」はあの状況が異常だと気づけなかったこと、「恐怖」はあの人からの支配だったり、それから逸脱することに対する恐怖です。それらは人が伸び伸びと生きたり、成長を阻害する大きな要因だと意見に激しく同意します。

「人間はだれだって人生につつきまわされている。中にはあきらめてしまう人もいるし、戦う人もいる。でも、人生から教訓を学んで先に進んで行く人はとても少ないんだ。そういう人は人生につつかれるのを喜ぶ。
人生から何かを学ぶ必要があることを知っているからだ。それに、自分から学びたいと思っている。そういう人は人生からつつかれるたびに何かを学び、先に進んでいく。でも、ほとんどの人があきらめる。そして、きみのような一握りの人間が戦う道を選ぶんだ」

学校教育を終えるとたいていの人は、大切なのは大学の卒業証書や成績ではないことに気がつく。学校の外の実社会では、いい成績以外の何かが必要だ。それを「ガッツ」と呼ぶ人もいれば、「ずぶとさ」「やる気」「大胆さ」「はったり」「ずるがしこさ」「世渡りの技術」「ねばり強さ」「頭の切れ」などと呼ぶ人もいる。
呼び名はなんであれ、この「何か」が、最終的には学校の成績などよりもその人の将来に決定的な影響を与える。
(略)
私は人に教えるようになって、さらに次のようなことに気づいた。それは、個人の才能の開花を邪魔する最大の要因が、過度の「恐怖心」と「自信のなさ」にあるということだ。答えはわかっているのに行動する勇気がない生徒をみると、私は悲しくなる。現実にはほとんどの場合、頭がいい人よりも「度胸のある」人の方が成功への道を先へ進んでいく。
私の経験から言わせてもらうと、お金についての才能を開花させるには、専門知識と同時に「度胸」が必要だ。その理由は、恐怖が強すぎると才能が萎縮してしまうからだ。私はクラスで生徒に次のようなことを学ぶように何度も言う。それは、リスクを負うこと、大胆になること、恐怖を力と知恵とに変えることだ。

これらは自分の人生を切り開くうえで非常に大切な考えだと思います。人が成長するのは何かつつきまわれているときに気づき、それに対峙したときだという意見に激しく同意します。平穏な人生を求める人が多いですが、成長志向があるなら他の何かにかき乱されるのは必要なことだったかもと思います。
そしてそれに飲み込まれるのではなく、ガッツや度胸をもって立ち向かえば、辛かったとしても何か得るものはあると思います。一言でずばりとは言い切れませんが、とにかく踏ん張ったり、機転を利かして乗り越えたりするのが必要だなと思いました。