タイキシャトル

タイキシャトルが老衰による心不全で亡くなったそうです。私が競馬を見始めた時に短距離路線を無双していたので印象に残っています。
相手はそんなに強くなったかもしれませんが、馬場、場所を問わず、先行抜け出しという盤石のレースぶりで安定した強さを発揮しており、強かったことには間違いないと思います。
日本でも良馬場、不良馬場の両方で圧勝し、フランスのジャック・ル・マロワも勝ちましたから。先週末開催されたレースでも日本馬が苦戦したことから、海外遠征のノウハウが少ない当時にぶっつけで勝ったことは相当凄かったんだなと思い知らされます。レース動画を見たら、スタートから先段につけ、ゴール直前でも追い出しのタイミングを他よりも待って、着差の少ないレースでしたが、最後まで脚が伸びていて、強い内容でした。後に大種牡馬になるケープクロスに勝っていたことにも驚きました。

その後しばらくマイルで強い馬がなかなか現れず、モーリス、グランアレグリアあたりが実力的に近いかなといった印象です。
産駒に恵まれたと言えず、直系は途絶えそうですが、本馬の強さは忘れないかなと思います。

ただ歴史のifが許されるなら、1998年の毎日王冠サイレンススズカエルコンドルパサーグラスワンダーと戦ったらどうなったかは見てみたかったです。これらの馬たちと同世代だったといえ、本格化前のサイレンススズカと一回しか対戦してなかったのが残念です。この件があったので、藤澤先生がグランアレグリアで2000mのレースに勝つことにこだわっていたようにも感じています。