「やりがいのある仕事」という幻想

作家森博嗣さんによる仕事観に関する新書です。彼の小説はあんまり得意ではないのですが、エッセーや新書は好きなのですが、書店でタイトルに惹かれて、久しぶりに購入しました。学生の頃、彼の価値観に初めて触れて、いろいろと目からうろこが落ちることが多かったものです。例えば「自分の時間を確保するために(当時彼は大学助教授と作家の二足の草鞋状態でした)テレビを見ない」という考え方は当時自分にとって斬新で、今でも影響をうけています(今やそれがメジャーな考え方になりつつあるように見えます;代わりにYouTubeTikTokにシフトしているので彼の考えた通りとは言い難い側面はありますが)。

彼の考え方に共感できる点が多々ありました。引用するとキリがないため、最低限のエッセンシャルだけ集会します。

これから就職を考えている20代前半の方はもちろん、30代くらいまでの方なら読んで感じることがある人が多い気がします。ただし著者は客観的かつラディカルな言い方をするので読者を選ぶとは思います。